「リノベーション」と「リフォーム」って何が違うの?
正直あまり分かってない...結局どっちがいいの?
こんなお悩みにお答えします。
本記事の内容
- リノベーションとリフォームの違い
- リノベーションとリフォームのメリット・デメリット
- リノベーションとリフォーム、それぞれオススメな人
本記事の信頼性
こんな人におすすめの記事です
- マイホームをリノベーションまたはリフォームしたい
- リノベーションとリフォームの違いが分からない
- リノベーションとリフォームのメリット・デメリットを知りたい
- リノベーションとリフォーム、どっちを選べばいいか分からない
当ブログではリノベーションをおすすめしています!
リノベーションがおすすめな理由
- 中古物件から選べるため、選択肢が多い(物件探しからスタートする場合)
- 新築するよりも経済的メリットを得やすい
- ライフスタイルに合わせて変更ができる
詳しくはこちらの記事で解説しています。
>>【基礎知識】リノベーションを知れば家づくりの選択肢が広がる【魅力と需要が高まる背景を解説】
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参考【基礎知識】リノベーションを知れば家づくりの選択肢が広がる【魅力と需要が高まる背景を解説】
それではさっそく本題に入りますが、
実際のところ、リノベーションとリフォームの違いに厳密な定義はありません。
しかし、わかりやすく理解するために、次のように覚えてきましょう。
リノベーションとリフォームの違い
- リノベーションはつくり変えること(刷新)
- リフォームはもとに戻すこと(復旧)
この記事では、上記の内容を詳しく解説します。
それぞれのメリット・デメリットにも触れますので、リノベーションやリフォームを検討している方は参考にしてみてください。
「違いを知ってます!具体的にどんなサービスがあるのか教えて!」
そんな方は以下の記事も参考にしてください!
>>【徹底比較】リノベーションのワンストップサービスおすすめ5選
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参考【徹底比較】リノベーションのワンストップサービスおすすめ5選
リノベーションとリフォームの違い:リノベーションは刷新、リフォームは復旧
リノベーションはつくり変えること(刷新)、リフォームはもとに戻すこと(復旧)です。
リノベーションとリフォームの違いを比較表にしてみました!
- リノベーションとリフォームの違いを比較
比較項目 | リノベーション | リフォーム |
施工後の住宅性能 | 新築時の状態より高まる | 新築時の状態に戻る |
デザインの自由度 | 高い | 低い |
工事規模 | 大きい | 小さい |
工事費用 | 高い | 安い |
工事期間 | 長い | 短い |
建物は年月が経つと劣化していくので、中古物件は新築時に比べるとマイナスの状態です。
その改善手法として、リノベーションとリフォームがあるわけですね!
既存の建物に手を加えて改善する点はどちらも同じですが、改善の内容が違うということです。
新築時の状態を0としたときに、
- 機能性やデザイン性が、"プラスα"となるのがリノベーション
- 機能性やデザイン性が、"プラスマイナス0"に戻るのがリフォーム
こちらの記事も参考にしてみてください。
>>【基礎知識】リノベーションを知れば家づくりの選択肢が広がる【魅力と需要が高まる背景を解説】
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参考【基礎知識】リノベーションを知れば家づくりの選択肢が広がる【魅力と需要が高まる背景を解説】
>>【超重要】リノベーションで「できること」「できないこと」【戸建てとマンションで違います】
-
参考【超重要】リノベーションで「できること」「できないこと」【戸建てとマンションで違います】
リノベーションの概要:メリット・デメリット、おすすめできる人
リノベーションの概要を見ていきましょう。
リノベーションのメリット3つ
リノベーションのメリットは次の3つです。
リノベーションのメリット3つ
- 住宅の機能性を高められる
- ライフスタイルにあわせた空間づくりができる
- 普段は見えない部分まで改修できる
順番に解説します。
住宅の機能性を高められる
リノベーションをすると既存の建物の状態よりも機能性が向上します。
なぜなら、劣化している部分や不具合の生じている部分があったとしても、全く新しいものにつくり変えることができるからです。
たとえば、次のようなことができます。
- 大きめのキッチンを設置して、料理がしやすくなる
- 断熱改修をして、冷房(または暖房)が効きやすくなる
- 最新の設備(トイレなど)を導入することで、生活の利便性が上がる
簡単に言うと、内部だけ新築しているような状態です!
ちなみに、機能性を高める改修には、補助金制度がある場合もあります。
補助金制度については、こちらの記事で解説しています。
制度を知らずに利用しないのはもったいないです!
必ずチェックしておきましょう!
リノベーションをすると機能性が高まるので、利便性・快適性を向上させたいと考えるのなら検討してみましょう。
ライフスタイルにあわせた空間づくりができる
リノベーションは設計の自由度が高く、ライフスタイルにあわせた空間づくりができます。
なぜなら、内部の間仕切りや床材、設備など、基本的にすべて作りなおせるからです。
もちろん既存のモノを壊す場合は、
建物が倒壊しない範囲内でということになりますが!笑
基本的にルールの範囲内であれば問題なくリノベーションできます!
たとえば、次のようなことができます。
- 間仕切りを増やして、趣味の部屋をつくる(書斎、音楽の部屋等)
- 家族構成にあわせて、部屋を増やす(または減らす)
- 内装を好みのテイストに仕上げる(例:ヴィンテージ、モダン、無垢材、打ち放し等)
リノベーションで「できること」「できないこと」については、こちらの記事で具体的に解説しています。
>>【超重要】リノベーションで「できること」「できないこと」【戸建てとマンションで違います】
-
参考【超重要】リノベーションで「できること」「できないこと」【戸建てとマンションで違います】
内装のデザインや間取りの変更など、暮らし方にあわせた空間づくりができるのはリノベーションの魅力の一つです。
普段は見えない部分まで改修できる
リノベーションでは、普段は表に出てこない給排水の設備配管なども改修することができます。
なぜなら、設備配管が通っている壁の裏側や床の下、天井の上など、普段見えていない部分まで確認するからです。
長く住むと考えるなら、設備配管などの見えない部分のメンテナンスはとても大切です!
国税庁の減価償却資産の耐用年数表によると、設備と建物の耐用年数は次のとおりです。
- 設備配管:耐用年数は15年(給排水衛生設備の場合)
- 建物自体:耐用年数は47年(鉄筋コンクリート造の場合)
つまり、建物自体の寿命より設備配管の寿命が先にくる、ということですね!
上記の年数はあくまで税務上の耐用年数ですが、ひとつの目安にはなります。
リノベーションで設備配管などの普段見えない部分までつくり変えて、長く住める家にしていきましょう。
※余談ですが、建物も設備配管もしっかりとメンテナンスすることで、法定耐用年数よりも長く使うことは可能です。定期的なメンテナンスを心掛けましょう。
リノベーションのデメリット3つ
リノベーションのデメリットは次の3つです。
リノベーションのデメリット3つ
- 既存建物の制約がかかる
- リフォームに比べてコストが高い
- 住むまでに時間がかかる
順番に解説します。
既存建物の制約がかかる
リノベーションは、なんでも自由に変えられるわけではありません。
なぜなら、既存の建物を再利用する以上は広さや使える材料などに制約があるからです。
たとえば、次のような制約があります。
- 建物を支える壁や柱は壊せないので、工法によって間取りづくりに制限が出る
- マンションの場合、管理規約によって使える材料が制限されることがある
- 建物が古い場合、設備容量が足りなくて最新の設備機器を設置できないことがある
制約のある中で、いかに実現していくかが大事になります!
あくまで、既存の建物を再利用しているという前提を忘れないようにしましょう。
こちらの記事も参考にしてみてください。
リフォームに比べてコストが高い
リノベーションは、リフォームに比べてコストが高いです。
既存の建物を使う点は同じでも、リノベーションの方が既存部分を壊したり、改修したりする部分が多くなるからです。
工事の規模にともなって、費用も増えるということですね!
リノベーションをするなら、以下のようなコストを抑える工夫が必要になります。
リノベーションのコストを抑える工夫
- 金利の低いローンを利用する
- 補助金制度や減税制度をフル活用する
- 既存の状態からできるだけ壊さない
- ワンストップサービスを使う
こちらの記事も参考にしてみてください。
>>【資金準備】リノベーションで使えるローンについて解説【リフォームローンと住宅ローン】
-
参考【解説】リノベーションで使えるローンは3つある【リフォームローンと住宅ローンと住宅ローン(一体型)】
>>【徹底解説】リノベーションの「ワンストップサービス」とは?【メリット・デメリットも解説】
-
参考【徹底解説】リノベーションの「ワンストップサービス」とは?【メリット・デメリットも解説】
住むまでに時間がかかる
リノベーションする場合、中古物件を購入してもすぐに住むことができません。
なぜなら、設計や工事に要する期間があるからです。
リフォームと比べても、工事規模にともなって工事期間も長くなりますね!
工事期間中は仮住まいを用意する必要が出てくる場合もあります。
「いつから住み始めたいのか」を念頭に置いて、スケジュールを立てましょう。
オリジナルな空間をつくりたい人、ライフスタイルに変化があった人におすすめ
リノベーションは、次のような人におすすめです。
リノベーションをおすすめできる人
- オリジナルな空間をつくりたい人(ヴィンテージ、モダン等のテイストも自由!)
- ライフスタイルにあわせたい人(趣味をふんだんに取り込みたい、子供が巣立って人数が減った等)
たとえば、以下のような感じです。
- オリジナルな空間をつくりたい人
- 無垢材を使った家にしたい
- コンクリート打ち放しの部屋がいい
- 土間のある家がいい etc...
- ライフスタイルに合わせたい人
- 子供が巣立ったから、夫婦二人暮らしの家にしたい
- 子供が生まれたから、子ども部屋を増やしたい
- 本が好きだから書斎をつくりたい etc...
「人が家にあわせるのではなく、家を人にあわせる」のが理想ですよね!
リフォームの概要:メリット・デメリット、おすすめできる人
リフォームの概要を見ていきましょう。
リフォームのメリット3つ
リフォームのメリットは次の3つです。
リフォームのメリット3つ
- 完成形がわかりやすく、改修後の暮らしがイメージできる
- リノベーションに比べてコストが安い
- 住むまでの期間が短い
順番に解説します。
完成形がわかりやすく、改修後の暮らしがイメージできる
リフォームは完成形がわかりやすく、改修後のイメージがしやすいです。
なぜなら、リフォームでは間取りを変えるような工事を行わないからです。
リフォームはもとに戻すこと(復旧)でしたね!
工事後の姿は、ほとんど新築時の状態と同じです!
内装の新しさ以外に大きな変化はありません。
暮らし方を変えたくない方にとって、見た目の快適性が向上することはメリットといえます。
リノベーションに比べてコストが安い
リフォームは、リノベーションに比べてコストが安いです。
既存の建物を使う点は同じでも、リフォームは主に表面を部分的に直す程度だからです。
工事の規模が小さいので、リノベーションよりも費用も抑えられるということですね!
またリノベーションと同様に、ローンや補助金の適用条件にそった工事をする場合は、各ローン制度や補助金制度を利用することができます。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
>>【資金準備】リノベーションで使えるローンについて解説【リフォームローンと住宅ローン】
-
参考【解説】リノベーションで使えるローンは3つある【リフォームローンと住宅ローンと住宅ローン(一体型)】
住むまでの期間が短い
リフォームの場合、リノベーションと比較すると、中古物件を購入してから住むまでの期間が短くて済みます。
物件購入後にすぐ住めない点はリノベーションと同様です。なぜなら、設計や工事に要する期間があるからです。
しかし、リノベーションよりも工事規模が小さいので、
比較的短い期間で設計・工事を完了することができます!
ただし、工事期間があることには変わりないです。
工事中は仮住まいを用意する必要があるので、その点は頭の片隅に置いておきましょう。
住むまでの時間を短くすることで、手間やコストを減らすことができるのでリノベーションよりメリットがあります。
リフォームのデメリット3つ
リフォームのデメリットは次の3つです。
リフォームのデメリット3つ
- あくまで復旧、もとに戻るだけ
- 間取りを変えることができない
- 普段は見えない部分の劣化状況がわかりにくい
順番に解説します。
あくまで復旧、もとに戻るだけ
リフォームは善くも悪くも、もとに戻すだけです。
あくまで、表面的に直す程度に留まるということですね!
リノベーションのように劇的に変化があるわけではありません。
間取りを変えることができない
リフォームでは、間取りを変えるような工事はできません。
というより、冒頭で述べたようにリフォームとリノベーションの違いに厳密な定義はないので、間取りの変更をともなう大きな工事はリノベーションと呼ぶことが多いです。
ということで、
敢えて、リフォームでは間取りの変更はできませんと言っておきます!
たとえば、
- 壁紙を貼り替える
- 劣化部分の補修をする
上記のような簡易な変更がリフォームで対応できる内容ですね。
大きな変更ができない点は、リフォームのデメリット、つまりリノベーションのメリットといえます。
普段見えない部分の劣化状況がわかりにくい
前の項で触れたように、リフォームでは大掛かりな工事をしません。そのため普段見えない部分は、表に現れないままで工事が完了します。
隠れている設備配管等の劣化状況は分からないため、補修が必要かどうかを判断することも難しいです。
壊してみないとわからない、というやつですね!
とくに、築年数が経っている建物については注意が必要です。しかるべき時期に設備配管の更新がされているかを確認しましょう。
気になる方はリノベーションを選択することをおすすめします。
綺麗ならそれでOKな人、時間とお金をかけたくない人におすすめ
リフォームは、次のような人にオススメです。
リフォームをおすすめできる人
- 綺麗ならそれでOKな人
- 時間とお金をかけたくない人
たとえば、以下のような感じです。
- 綺麗ならそれでOKな人
- 新築ぐらいの状態に戻したい
- 間取りを変えるつもりはない
- 補修ができればそれでいい etc...
- 時間とお金をかけたくない人
- できるだけはやく住みたい
- 大きな費用をかけたくない etc...
たとえばマイホームを持っていて、
今の家が気に入っている人はリフォームでいいと思います!
まとめ:リノベーションとリフォームの違いを知ってあなたにあった手法を選ぼう!
リノベーションとリフォームの違いについて解説しました。
結論、次のとおりです。
リノベーションとリフォームの違い
- リノベーションはつくり変えること(刷新)
- リフォームはもとに戻すこと(復旧)
- リノベーションとリフォームの違いを比較
比較項目 | リノベーション | リフォーム |
施工後の住宅性能 | 新築時の状態より高まる | 新築時の状態に戻る |
デザインの自由度 | 高い | 低い |
工事規模 | 大きい | 小さい |
工事費用 | 高い | 安い |
工事期間 | 長い | 短い |
このブログではリノベーションをおすすめしていますが、新築以外の選択肢としてどちらも可能性があります。
ぜひ、あなたにあった手法を選んでみてくださいね!
リノベーションがいいと思った方はこちらの記事も参考にしてみてください。
>>【徹底比較】リノベーションのワンストップサービスおすすめ5選
-
参考【徹底比較】リノベーションのワンストップサービスおすすめ5選
今回は以上です。